サムスンは300億ウォン寄付…韓国の大手財閥グループが新型コロナ支援活動に乗り出す

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韓国で新型コロナウイルスの感染者が急増するなか、財閥グループも大々的な支援に乗り出した。

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韓国財界によると2月26日、サムスングループと現代(ヒュンダイ)自動車グループ、SKグループ、LGグループ、ロッテグループなどが救援金や支援物資を寄付することにした。

まずサムスングループは同日、“新型コロナ事態”を克服するための社会的努力に参加するために、医療品や生活必需品などを含めて計300億ウォン(約30億円)を緊急支援することを決めた。

サムスンは、消毒剤などの医療用品や自宅隔離者や低所得層のための生活必需品キット、医療スタッフのための健康食品セットなどの救援物資と義援金を、全国災害救援協会に寄付することにした。

今回の支援は、サムスン電子をはじめ、サムスン物産、サムスン生命など14の系列会社が参加した。

現代自動車は車内抗菌サービスも提供

現代自動車グループは同日、50億ウォン(約5億円)を全国災害救援協会に寄託した。

現代自動車側は、今回の支援は新型コロナの被害が大きい大邱(テグ)・慶尚北道地域に集中されるようにする方針と明らかにした。また全国の低所得層や医療スタッフ、被害者を対象に、現金とともに救援・予防品を提供し、予防・防疫活動などを支援することにした。

現代自動車グループと全国災害救援協会は、大邱・慶尚北道地域を中心に訪ねていく防疫サービスを早期に実施し、予防品、生活必需品などを適時に供給することに集中する。

現代自動車の労使はこれと同時に、低迷した地域経済の活性化と中小商工人支援のために、各自治体が運営する地域通貨(蔚山ペイ、ゼロペイなど)や商品券を購入するなどの支援に乗り出す。

また2月27日からは、全国で新型コロナ予防支援のために、無償で車内抗菌サービスを提供する。車内に消毒剤を塗布し、物理的な接触が多いステアリング・ホイール、シフトレバー、ダッシュボードなどを消毒して感染を予防する。

(写真提供=現代自動車グループ)

SKグループは50億ウォン+マスク10枚など

SKグループは、感染防止と被害支援のために50億ウォン(約5億円)と、4億ウォン(約4000万円)相当の物品を提供することにした。

SKのSUPEX追求協議会傘下のSV委員会は同日、緊急会議を開き、グループレベルで50億ウォンを支援すると決定し、それを社会福祉共同募金会に伝達した。

また社会福祉共同募金会とともに、保育園や老人ホームなどの利用層や自宅隔離者たちのために、特別管理区域に指定された大邱・慶尚北道地域に生活必需品を提供する。

他にも同地域の医療支援ボランティアや防疫人員のために、防護服などの医療品を支援する。慶尚北道のクミ市にある系列社SK Siltronは、大邱・慶尚北道地域にマスク10万枚と洗浄剤2万5000個など4億ウォン(4000万円)相当の物品を支援することにした。

LGは無利子資金などを支援

LGグループもまた、感染防止と被害支援のために50億ウォンを社会福祉共同募金会に寄付した。

LGは社会福祉共同募金会を通じて、感染者支援、地域社会の感染防止のための予防品を支援する計画だ。特に大邱・慶尚北道地域を中心に、経済活動の萎縮で被害を受けた低所得層を支援することに集中する。

それとは別にLG生活健康は、10億ウォン(約1億円)相当のハンドウォッシュ製品を支援することにした。

LG電子は、新型コロナの影響で海外の協力会社が国内に戻ったり、国内生産を拡大したりするのであれば、生産性向上のためのコンサルティング、無利子資金などを支援し、購買物量を確保することにした。

ロッテは食事と衛生用品を支援

ロッテは2月26日、大邱・慶尚北道地域を中心に10億ウォン規模の支援を行い、今後もサポート地域を拡大する計画だ。

ロッテは緑の傘子供財団とともに、児童福祉施設の休館で家庭に孤立した子供たちに食事と衛生用品を支援する。団体給食所の閉鎖などで食事のとれない低所得層の高齢者にも、NPO法人とともに支援を行う。

他にもロッテ流通系列社は、衛生用品やインスタント食品などの生活必需品キットを作り、全国災害救援協会を通じて大邱市に提供する。キットには、ロッテマートの自社ブランド商品など即席調理食品やスナック、ウェットティッシュなどが含まれる。

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