応援している芸能人が兵役で入隊した場合、軍隊の事情をよく知らないファンは「芸能人は目立つのでイジメられたり、暴力を受けるのではないか」と心配しがちだ。
その心配はよくわかる。
ファンは応援している芸能人の無事をひたすら願っているのだ。
しかし、心配は杞憂というものであろう。
そもそも、芸能人が兵役中にイジメや暴力を受けたという事例は、過去にほとんどなかった。
もちろん、軍隊の中で起こったことは秘匿されるので、まったくなかったとは言えないが、少なくとも、ここ10年ほどはそういう事実は報告されていない。
それだけに、ファンも過剰に心配しなくても大丈夫だと言える。
むしろ、スターは入隊中に特別待遇を受けることがある。それは、軍の広報に最適な存在だからだ。
最近の韓国軍は「開かれた軍隊」というスローガンのもとで、イメージアップに力を入れている。その際に効果的な存在になっているのが兵役中のスターたちだ。彼らは軍の広報イベントにも積極的に参加して、元気な姿を見せてくれる。
それほど貢献が大きいだけに、仲間から称賛されることはあっても、いじめられたりすることは考えにくい。
なぜなら、芸能人はあまりにも目立つので、そんな人をいじめたりすると、いじめた人は厳しく処罰されるに決まっている。当然ながら、自分が大きく損することをあえてしようとする同僚がいるとは思えない。
逆に、芸能人に取り入って友達になろうとする人が多いはずだ。なぜなら、除隊して社会に戻ったときに、飲み会などで「オレは彼と同じ部隊だったんだ。いい奴だったよ」と大いに自慢できるからだ。
以上のような理由で、芸能人は軍の中で「イジメの対象」になるより、「親しくなりたい対象」なのである。それだけ、特別に目をかけてもらえる可能性が高い。
こうした事実を知ると、ファンも少しは安心できるのではないだろうか。
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(文=康 熙奉/カン・ヒボン)
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