韓国野球委員会(KBO)が、去る8月23日を基点に“社会的距離を置く対策”の2段階引き上げが全国に拡大されたことを受け、新型コロナウイルス感染症対応指針を強化した。
KBOは25日、コロナ対応TF(タスクフォース)会議を開催し、選手の試合中マスク着用義務化及びKBO新型コロナ予防指針未遵守時の処罰規定を設け、これらを同日の試合から適用、厳格管理することを決定した。
最近、ソウル市など一部の自治体で室内及び屋外空間でのマスク着用が義務付けられたことを受け、韓国プロ野球は試合中、グラウンドを除きダッグアウトやロッカールーム含むすべての区域で選手のマスク着用を義務付けることにした(ただし、ブルペンで練習投球中の投手・捕手は除く)。
マスク着用の義務化は、地方自治体別の指針とは関係なく、韓国プロ野球すべての球場に適用される。
試合前練習時のマスク着用は義務ではないものの、勧告はなされる。また、選手間で1m以上の距離を置くことは積極的に遵守しなければならないほか、ダッグアウトの随所には手の洗浄剤を備え付けられ、試合中も随時使うよう勧告する方針だ。
KBOは、選手たちの安全を守るためにはさらに強力な指針の順守が必要な時期だと判断し、選手がKBOの新型コロナ予防指針を遵守しない場合、制裁を与えることも決めた。
選手が試合中に唾を吐く、素手でハイタッチや抱擁をする、水をかける、ダッグアウト内でのマスク未着用など、予防指針を守らなかった事例が中継放送やメディア、SNSを通じて露出された場合、1次違反時は警告、2次違反時は20万ウォン(日本円=約2万円)、そして3次違反からは100万ウォン(10万円)の罰金が科せられる。
また、“社会的距離を置く対策”の段階別指針で運営が制限される中・高危険群施設またはこれに準ずる施設(居酒屋、クラブ、インターネットカフェなど)を訪問したことが確認・摘発された場合、1次違反時には100万ウォンの罰金が科せられ、2次違反時には賞罰委員会で制裁が審議される。
ほかにも、選手の動線分離が難しいフューチャーズリーグの一部球場でファンとの接触及びサイン行為が確認されたことを受け、KBOは選手とファンの安全確保のため、バス乗降時のファン接触及びサイン行為、プレゼントの伝達禁止など、予防指針の順守を改めて強調した。
KBOは選手及びすべての関係者、ファンの安全と安定的なシーズン運営のため、予防指針を積極的に遵守し、“社会的距離を置く対策”が3段階に引き上げられた際には、政府の指針に準じた韓国プロ野球の対応指針をまとめ、これらをKBOの新型コロナ統合マニュアル4版に収録することを決めた。
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